眼瞼形成手術

眼瞼形成手術とは
術前・術後
手術手順

眼瞼形成手術とは

視界広がる。

世界も広がる。

一見、「眼」とは関係ないと思っている不快症状が、実はまぶたの病気からきているものかもしれません。

 視力が落ちた、目が痛い…などといった症状に比べて、つい安易に考えてしまいがちな、まぶたに関する不快症状。これらを改善するのが眼瞼形成手術です。眼瞼形成手術が必要な病気に、睫毛内反症(しょうもうないはんしょう)、眼瞼下垂症(がんけいかすいしょう)などがあります。 

 睫毛内反症の症状には、結膜炎や角膜炎などを繰り返す、目やにが出る、充血しやすい、などがあります。また、眼瞼下垂症の場合は、まっすぐ見るときにアゴが上がる、むやみにまぶしく感じるなどがあります。 ⇒眼瞼下垂の話へ(バックナンバー : 平成17年8月19日)

 ここれらは適切な手術をすることで改善されます。
 この手術は、美容目的で行われている、いわゆる「二重まぶた形成手術」と同様のものですが、当院では角膜保護が目的の手術です。

術前・術後

術前・術後

手術は片方の眼について約20分かかります。
入院は不要。
抜糸するまでの期間は約1週間です
(ただし術式によっては抜糸は不要)。

1.まず基礎検査を行い、手術が必要かどうかを調べます。
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2.手術が必要だと診断されれば、それに関して詳しく説明いたします。
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3.あなたに合う手術方法を選び、症状が改善される方法を検討します。
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4.手術は通常一眼ずつ行います。約1週間後にもう片方の眼を行いますが、希望により両眼同時に手術を行うことも可能です。
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5.手術は20~30分で完了します。術後は眼帯をかけて帰宅します。
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傷がくっつき、感染の危険がないと判断した場合、3~4日後に眼帯をはずします。手術後5~7日間は抗生物質と非ステロイド性抗炎症剤をお飲みください。
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7.手術後約1週間で抜糸しますが、術式によっては抜糸の必要はありません。一般に、普通のメスを使うより、レーザーメスを使った方が傷の治りが遅く、出血しないより、出血している方が傷の治りが早いようです。

手術手順

睫毛内皮症(さかさまつげ)

睫毛内皮症(さかさまつげ)

さかさまつ毛は、まつ毛がつねに角膜に当たっている状態なので、眼球を傷つけるばかりでなく、ほっておくと 乱視の原因になることもあります。子どもに多く見られますが、6歳以前に発見して 適切な治療をしないと弱視 になる可能性もあります。

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睫毛内皮症(さかさまつげ)

眼瞼の余剰皮膚を切除する。

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睫毛内皮症(さかさまつげ)

眼瞼皮膚と瞼板を縫着し、睫毛が外側に起きるようにする。

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睫毛内皮症(さかさまつげ)

手術後は二重瞼(ふたえまぶた)になる。

眼瞼下垂

二重瞼(ふたえまぶた)

眼瞼下垂とは、目を開けるための筋肉(眼瞼挙筋)がゆるんだり、まぶたの皮膚がたるんで目が開きにくくなっ た状態をいいます。主な原因としては加齢があげられます。視野が狭くなったり、肩 こりや腰痛の原因になるこ ともあるので治療が必要です。

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眼瞼下垂

上眼瞼の皮膚を切開する。

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眼瞼下垂

弛緩や麻痺のため作用の弱くなった眼瞼挙筋を、縫い縮めたり切除して短縮する。

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眼瞼下垂

短縮した眼瞼挙筋を、再び瞼板に縫着する。

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二重瞼(ふたえまぶた)

手術後は二重瞼(ふたえまぶた)になる。

切らずに治す眼瞼下垂手術について → クリック